出会いアプリで18歳以下の中学生や高校生に対して、わいせつ行為を繰り返し行っていたことが発覚。勾留中に全ての被害者との示談をすることができ、すぐに釈放されて不起訴になった事例。
- 性犯罪
- 児童買春
- 罪名: 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律
- 解決結果: 不起訴
- 解決までの期間: 14日(示談成立)
- 示談金: 20万円×2件
- 弁護士費用: 88万円(税込)
事件発生、相談~解決までの流れ
Jさんは、建築現場勤務の男性で奥さんと子供一人と暮らしている男性。色々なアプリを使って、多くの女性に金銭を渡してわいせつ行為をすることが趣味でした。18歳以下の女性とわいせつな行為をすることはダメなことだと認識していましたが、口淫(いわゆるフェラ)であれば刑事事件にはならないと考えていました。
3年間、月に1回程度の頻度で18歳以下の女性に対して金銭を渡して口淫をさせる行為を繰り返していました。被害者女性の親が、子どもの行動を怪しいと思って携帯電話のLINE履歴全てチェックしました。すると、Jさんと定期的に会っていることが発覚し、娘にどのような関係であるか問い詰めたところで発覚し、警察に通報されることになりました。
Jさんは職場の会社にいきなり警察が来て、自分の車の中や携帯電話などを押収されました。さらに5日後に自宅にも警察が来て、PCやタブレットなどを押収されました。PCやタブレットなどに、証拠が残らないようにすぐに削除をする方法で対処していたので、Jさんはこのままなんとか逮捕などされずに解決するのではないかと考え、家族にも何もしていないから警察の間違いではないかと説明していました。
Jさんとしては、18歳以下の女性とのわいせつ行為についてはかなり数が多く、相手女性の本名すら分からない状態だったので、被害者が何人いるのか、誰が被害届を出したかなど全く分からない状態でした。警察の捜査については、携帯などが押収されてから呼び出しも1回しかないままで4ヶ月が過ぎました。ある日、会社に出社したところ、警察が待機していて逮捕されることになりました。家族に逮捕されることを連絡して、そのまま博多警察署に連行されることになりました。
Jさんがいきなり逮捕されたと連絡を受けた奥さんは、連絡を受けてすぐに当事務所にご連絡いただき、翌日にご来所いただき、ご依頼いただくこととなりました。依頼を受けた弁護士が、まずは博多警察署に行ってJさんに事件のことで心あたりがあるか聞くと、10件以上は心当たりがあるとの回答でした。そこで、被害届が提出されている件について、犯罪行為を認めて示談をしていく方針となりました。
すぐに弁護士が警察に連絡して被害者の連絡先を聞くことに成功しました。被害届が出ているのは2名で、いずれも福岡市内の私立高校に通う女子生徒でした。被害者女性の両親に弁護士から連絡を取り、示談の申し入れをしました。今後の連絡を取らないことなど、様々な条件をつけて示談金は一人20万円で示談をすることが出来ました。全ての被害者と示談できたことを報告したところ、Jさんは勾留10日で延長されることなく釈放され、無事に不起訴になり前科もつかずに解決することに成功しました。
性犯罪についてよくある質問
強制わいせつ 強制わいせつ事件で示談となる場合、どのような内容になるのでしょうか?
起訴前であれば不起訴を,起訴後であれば減刑の獲得が目標です。そのため,被害者が加害者を許し,刑事処罰を望まない(軽い処罰を望む)という内容の示談を目指すことになります。
強制わいせつ わいせつ行為とはどのような行為をさしますか?
性欲を刺激、興奮または満足させ、かつ、普通人の性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為をいいます。
痴漢事件 痴漢で逮捕されてしまっても不起訴にしてもらえる事はありますか?
逮捕された場合であっても、不起訴になる事は過去の事例から数多くあります。
福岡県迷惑防止条例違反の場合、被害者と示談ができれば、事案にもよりますが、不起訴になることが多いといえます。
また、強制わいせつ罪については,従前は起訴に被害者の告訴が必要な犯罪(親告罪)であったため,被害者と示談をして告訴を取り消して貰えれば起訴されることはありませんでしたが,刑法改正に伴い非親告罪となりました。
それゆえに,不起訴を獲得するためにも,被害者との示談は重要になります。
性犯罪の解決事例
警察に職務質問をされて、同乗していた出会い系アプリで出会った相手が16歳であることが発覚した事例。
宅飲み場として自宅を提供した結果、被疑者の友人が女性に強制性交をしたとして警察の捜査が行われ、被疑者自身も「強制性交の幇助」として逮捕されたが、強制性交の手助けをするつもりなど一切なかったと故意を否認し無事に不起訴処分を獲得した事例
エステサロンで働くエステティシャンが、客からわいせつ行為を受けたと被害届を提出される事態となったものの示談交渉を行い、無事に示談成立し不起訴処分となった事例