40代男性が通勤電車で痴漢をして、被害女性がその場で駅員に通報。そのまま警察に任意同行された。当日に弁護士に依頼し、弁護士から痴漢被害者の女性に連絡をして示談でき、不起訴になった事例。
- 痴漢事件
- 強制わいせつ
- 罪名: 強制わいせつ
- 解決結果: 不起訴
- 解決までの期間: 1週間(示談成立まで)
- 示談金: 20万円
- 弁護士費用: 66万円(税込)
事件発生、相談~解決までの流れ
Aさんは通勤で毎日同じ電車に乗っていました。ある日、いつものように出社するために電車に乗ったところ、いつもより電車内が混雑しており、かなり密集している状態でした。そのような状態で、前に乗り込んできた女性の臀部(お尻)を触ってしまいました。被害者女性はすぐに気づいて、大声で痴漢にあったことを叫びました。そのまま次の駅に到着したところ、被害者女性と一緒にホームに降りて駅員と一緒に個室に通されて話をされました。Aさんは、警察沙汰になったことは人生で一度もなく、かなり動揺して駅員に何を話していたのか全く記憶に残っていませんでした。
10分程度ですぐに警察が来て、近くの交番に任意同行されて1時間程度事情聴取をされました。取り調べが始まエル前に、Aさんは会社に急病のため有給を使うという連絡をしました。事情聴取が終わって、すぐに当事務所に連絡をいただき、1時間後に面談の予約を取っていただきました。
ご事情をお伺いして、Aさんの希望としては①家族や会社にばれたくない②逮捕されたくないという2点が主でした。また、示談金や着手金についてもすぐに準備できるということでしたので、その場で契約手続きをさせていただきました。ご相談に来ていただいた当日に、弁護士から警察に示談したいことを伝えました。
警察から痴漢被害者の女性に弁護士から連絡したいことを伝えていただき、被害女性も弁護士に限って名前や連絡先を教えることを同意していただきました。ご依頼いただいた翌日、警察から被害女性の連絡先を聞くことが出来、すぐに弁護士から被害女性に連絡をすることが出来ました。被害女性の示談の条件について、弁護士が交渉して①示談金20万円②同じ時間の同じ電車に乗らないことという2点でしたので、この条件で示談することが出来ました。
Aさんは前科前歴もなく、事件発覚後からすぐに示談できたこともあって家族や会社にばれずに、逮捕もされずに解決することが出来ました。有給を1日使うという連絡を会社にしたことで、会社から不審に思われることもなく、無事に普段の生活に戻ることが出来ました。
性犯罪についてよくある質問
強制わいせつ 強制わいせつ事件で示談となる場合、どのような内容になるのでしょうか?
起訴前であれば不起訴を,起訴後であれば減刑の獲得が目標です。そのため,被害者が加害者を許し,刑事処罰を望まない(軽い処罰を望む)という内容の示談を目指すことになります。
痴漢事件 痴漢で逮捕されてしまっても不起訴にしてもらえる事はありますか?
逮捕された場合であっても、不起訴になる事は過去の事例から数多くあります。
福岡県迷惑防止条例違反の場合、被害者と示談ができれば、事案にもよりますが、不起訴になることが多いといえます。
また、強制わいせつ罪については,従前は起訴に被害者の告訴が必要な犯罪(親告罪)であったため,被害者と示談をして告訴を取り消して貰えれば起訴されることはありませんでしたが,刑法改正に伴い非親告罪となりました。
それゆえに,不起訴を獲得するためにも,被害者との示談は重要になります。
強制わいせつ わいせつ行為とはどのような行為をさしますか?
性欲を刺激、興奮または満足させ、かつ、普通人の性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為をいいます。
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警察に職務質問をされて、同乗していた出会い系アプリで出会った相手が16歳であることが発覚した事例。
宅飲み場として自宅を提供した結果、被疑者の友人が女性に強制性交をしたとして警察の捜査が行われ、被疑者自身も「強制性交の幇助」として逮捕されたが、強制性交の手助けをするつもりなど一切なかったと故意を否認し無事に不起訴処分を獲得した事例
エステサロンで働くエステティシャンが、客からわいせつ行為を受けたと被害届を提出される事態となったものの示談交渉を行い、無事に示談成立し不起訴処分となった事例