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自首に同行してほしい

自首とは何か

自首とは、罪を犯した者が、自ら罪を犯した事実を警察・検察といった捜査機関に申告し、処分を求める行為のことをいいます。
ただし、自首が認められるためには、警察や検察に行くタイミングも重要です。自首が認められるためには、犯罪があった事実または犯人が捜査機関に発覚する前に、犯行を打ち明ける必要があるからです。
すでに捜査機関が犯罪事実や犯人を把握している場合には、自ら犯行を打ち明けたとしても自首は成立しません。
したがって、「自首をしたい」と思った場合にはできるだけ速やかに行動する必要があるといえます。

自首」と「出頭」の違い

ご相談の内容を見ると「自首」と書いていますが、これと似た「出頭」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。自首と出頭、似ているようで意味は異なります。
まだ発覚していない事件について警察や検察に犯行を告げ、処分を求めることを「自首」というのに対し、捜査機関がすでに事件を把握している段階になってから処分を求めることを「出頭」といいます。
ご質問をいただいた方の場合、自転車の所有者の方がまだ被害届を提出されていない場合は「自首」、所有者が自転車を盗まれたことを把握しており、警察に被害届を提出している場合は「出頭」となります。

自首をするメリット

自首をするメリットは、刑が軽くなる可能性があることです。犯した罪が比較的軽い場合には、逮捕されずに済んだり、不起訴になったりするケースもあります。また、逮捕・起訴が免れないような重い犯罪であっても、「情状酌量の余地がある」と裁判官が判断して、結果的に量刑が軽くなったり、執行猶予がついたりすることも珍しくありません。

自首までの流れ

自首をする場合、自ら警察署に行く必要があります。その場合、1人で赴くこともできますが、誰かに付き添ってもらうことも可能です。
このとき付き添ってもらう人は家族、恋人など誰でも構いません。ただ、自首した後の取り調べのことなども考えると、弁護士にも同行してもらうのがおすすめです。
警察に行く前に弁護士に相談すると、自首の後の流れについての説明も受けられますし、取り調べなどに対するアドバイスも受けられます。また、自首するということがわからないように配慮しながら、事前に警察への連絡も行ってくれるため、警察に到着した後の流れもスムーズです。
警察に自首をした後は、まず任意での取り調べがあり、逮捕状が発行された時点で逮捕となります。ただし、逃亡・証拠隠滅のおそれないなどの事情があれば、身柄を拘束されず、在宅での取り調べにしてもらえる場合もあります。

なぜ弁護士が同行した方がいいのか

自首そのものは加害者一人でもできます。ですが、刑事事件に強みを持つ弁護士と同行した方が加害者にとってもメリットが大きいので、自首する際は弁護士と同行することをすすめています。

逮捕後にすぐに弁護士を探す必要がない

通常の逮捕なら、身柄を拘束された後、勾留されないために逮捕されてから最大で72時間以内に適切な弁護人を探さなければなりません。自首の場合、まだ警察に身柄を拘束される前の段階ですから、安心して相談できる弁護士を自ら探すことができます。

警察や検察から不当な扱いを受ける心配がない

被疑者が逮捕・身柄拘束される前からすでに弁護人がいることを捜査機関も把握しているので、取り調べなどで不当な扱いを受ける心配がありません。万が一不当な扱いを受けた場合は、弁護士を通じて抗議できます。

処分が軽くなることも

自首するということは、反省しているとみなされて、処分が軽くなるケースもあります。あまり期待してはいけませんが、勾留されても早期に釈放してもらえたり不起訴処分になったり、起訴されても執行猶予がつく可能性もあります。

加害者の精神的な負担を減らせる

逮捕された後、今後自分がどうなってしまうのかわからないまま厳しい取り調べを受けるよりは、逮捕前の段階からわからないことを相談できる弁護士がいると精神的にも安心できます。「自分には弁護士がついている」というだけで心強く感じるものです。

自首するときのポイント

証拠となるものを用意する

自首するにあたって自分が犯人であるとわかるような証拠を用意します。主に、犯行当時の服装やカバン、交通系ICカードや携帯電話も、犯行に関係のあるものなら用意しておきます。

冒頭でご相談いただいた方の場合、窃盗した自転車を持参するか、写真に残してすぐに警察に見せられるようにしておくと良いでしょう。

弁護士と相談して自首する日時を決める

軽微な犯罪の場合、自首するためにいきなり警察に行っても担当者不在ですぐに対応できないと言われてしまうこともあります。弁護士が事前に警察に連絡すれば、自首した際に速やかに対応してもらえます。

自首するときは弁護士と同行しよう

魔が差したとはいえ、罪を犯したのなら逃げずに処分を受けるべきです。警察に突然逮捕されるよりは、自ら警察に申し出た方が反省の態度が見られるとして逮捕後の扱いも変わってきます。
弁護士は、自首するときも逮捕後も精神的な支えとなります。これから自首を考えている方は、刑事事件に強みを持つ弁護士にまずはご相談ください。

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